【映画】キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン感想

一部ネタバレを含みます(これを読んだ後に視聴しても楽しめるとは思いますが念の為).

Netflixで視聴しました.久々に面白い映画に出会いましたね.同じディカプリオ主演のウルフ・オブ・ウォールストリートも好きな作品ですが,こちらはまた一味違いますね.

ディカプリオ演じる青年の詐欺師としての活動を描いた作品です.なんとこの主人公,パイロット,医者,弁護士と身分を偽りながらも,21歳にして結婚までしてしまいます.弁護士資格に関しては実際に試験に通って合法的に取っています.

2002年の作品ですが,舞台は60年代のアメリカなので,逆に古さは感じませんでした.反対に昔の作品で未来を描いたものは物凄く古く感じますが.

お父さん役のクリストファー・ウォーケンの演技が良かったです.何が良かったのかと訊かれると説明が難しいのですが,物凄くリアルな父親を感じました.父としての威厳を失わない意地を感じさせます.

主人公は恋人にも身分を偽り,孤独です.本当の自分をさらけ出せる相手がいない.そこで彼を追うトムハンクス演じるFBIエージェントにクリスマスの夜電話をします.ここは,視聴者も共感できる人はいるのではないでしょうか.周りに見せている自分は本当の自分じゃない,そんな状態に陥っている人は詐欺師に限らず多いような気がします.鮮やかな詐欺シーンを見せるだけでなく,このような心理描写もあるところが良かったですし,主人公へ共感もできました.

もちろん,詐欺のシーンもなかなか面白いです.基本的に突拍子もないものはなく,行動力で押し切っている部分もあるんですが,大胆なんですよね.血だらけの足を目にして吐いてしまうくらいなのに,ハーバードの医学部を首席卒業したと偽って,病院に勤めてしまうとか(笑)コミュニケーション能力が図抜けているから可能なんでしょうね.

 

これが実話に基づいているのは驚きですね.しかもこの方,フランク・アバグネルさんは,この金融詐欺の知識を活かして,成功しているそうです.稀有ですよね,こういう例は.アメリカらしいと言えばアメリカらしいのかも.

 

あと,内容には関係ありませんが,英語がとても聞き取りやすかったので,英語の勉強にもよいかもしれません.BTTFも聞き取りやすいですし,昔のアメリカ英語は聞き取りやすいのかも.

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン,お勧めです.