発散は,
です.は共変微分で,共変微分とは基底ベクトルの変化も考慮に入れた,微分です.接続は,
但し,和をとるindexがダミーであることと計量テンソルの対称性より
が従うことを使いました.
ここで一般の行列について,行列式の余因子展開
なので,
から
です.また,
です.代入して
と書けます.
これを計量テンソルに対して適用すると,
となります.但し,
と書きました.従って,
となります.先ほどの式と見比べると
と判ります.さて,発散の式にようやっと戻ると,
と書けます.次にラプラシアンを考えます.ラプラシアンは,
です.スカラー場に対しては共変微分は偏微分と同じなので
なので,ラプラシアンが計量テンソルで表せました.これは4次元時空の場合にはダランベルシアンになります.